液体石けんは溶けやすく使いやすい便利なものです。でも、液体石けんを使うときには、...
液体石けんは溶けやすく使いやすい便利なものです。でも、液体石けんを使うときには、次のようなことに注意しなければ、洗浄力が十分に発揮されません。
ほとんどの液体石けんには、炭酸塩のようなアルカリ剤が配合されていません。配合されている商品もありますが、配合量が少ないので、それだけで十分ではありません。アルカリ剤は、それ自体に洗浄力があるだけでなく、汚れによって洗濯液が酸性化して洗浄力が落ちることを防ぎ、石けんカスの発生を抑えるため、洗濯に欠かせないものです。(→ニセ科学と石けんの諸問題・洗濯用「無添剤」石けんの問題点
を参照してください。)ですから、液体石けんをふだんの洗濯に使うときには、必ず炭酸塩を先に水に溶かしてから(入手できない場合は酸素系漂白剤で代用することもできます)、液体石けんを溶かして使うことをおすすめします。ウールや絹の洗濯には、セスキ炭酸ソーダや重曹のような弱いアルカリ剤を併用すると良いでしょう。
なお、液体石けんの中に炭酸塩やセスキ炭酸ソーダを直接入れると、液体石けんがゲル状にかたまってしまいます。(このゲルはエタノールに溶けるので、炭酸塩を配合した液体石けんの商品では、エタノールを配合して溶かしています。)前もってあわせておくことはできませんので、洗濯のつど、炭酸塩と液体石けんを水に溶かすようにしてください。
むやみに減らしてはいけないのは、液体石けんに限らず粉石けんでも同じなのですが、液体石けんの場合は、標準使用量が多いため、つい減らしたくなるものです。液体洗濯石けんに含まれている純石けん分の割合は、30~40%程度です。(これ以上高濃度にすると、ゲル状にかたまってしまうからです。)ですから、純石けん分が60~70%も含まれている粉石けんと比べると、どうしても標準使用量が多くなるのです。
標準使用量はあくまでも標準なので、水質や汚れの程度によっては、石けんの量を標準より減らして良い場合もありますが、全く泡が立たないほど減らしてしまったのでは、意味がありません。ある程度の泡が立つぐらいの石けんの量は、必ず必要ですから、むやみに使用量を減らさないようにしましょう。
2001年7月