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重曹・セスキ・炭酸ソーダ(炭酸塩)の比較

3つのアルカリ剤、セスキ、重曹、炭酸塩。これらの、使い勝手の違いや化学的な性質の...

3つのアルカリ剤、セスキ、重曹、炭酸塩。これらの、使い勝手の違いや化学的な性質の違いをまとめました。使用する際のご参考にどうぞ。

使い勝手の違い

  重曹 セスキ炭酸ソーダ 炭酸ソーダ(炭酸塩)
アルカリの強弱(水溶液のpH) ごく弱いアルカリ性
(pH8.2)
弱いアルカリ性
(pH9.8)
アルカリ性
(pH11.2)
水への溶けやすさ

やや溶けにくい

非常に溶けやすい

溶けやすい

油よごれの落ちやすさ
洗濯 ×
鍋のコゲ落とし(注1)
×
研磨力(クレンザー) × ×
消臭効果(注2)
入浴剤
ゴム手袋(注3) 不要

もともと手荒れしている場合は必要

不要

ただし短時間の場合。大掃除などで長時間使う場合は必要

必要

比較的アルカリ性が強いので、常に手袋が必要

注1 重曹もセスキも、溶かして加熱すると炭酸ソーダに変化する。そのため、熱湯に溶かして使ったり、溶かして煮沸したりする場合は、重曹・セスキいずれを使っても同じ効果が得られる。ただし、炭酸ソーダに変化する際に出る泡は重曹の方が多いので、鍋のコゲ落としは重曹の方が効果がある(泡の力でコゲを浮かせる効果が、より期待できるから)。

注2 重曹、セスキ、炭酸ソーダいずれにも消臭効果がある。これは、酸性のにおい物質がアルカリ性で中和されるため。酸性のにおいとは、汗のにおい、靴の蒸れたにおい、漬け物のにおいなど。

注3 3つともアルカリ性なので、水溶液が手に付くと多少なりともヌルヌル(ツルツル)する。これは、アルカリ性ではタンパク質が溶けるので、皮膚の表面の角質が溶けているから。したがって、手荒れで角質が薄くなっている場合などは、重曹でも手袋をした方がよい。また、アルカリ性が強いほどヌルヌル(ツルツル)感は強くなる。

化学的な違い

一般的な呼び方 重曹 セスキ炭酸ソーダ 炭酸ソーダ(炭酸塩)
化学名 炭酸水素ナトリウム セスキ炭酸ナトリウム 炭酸ナトリウム
化学式 NaHCO3 Na2CO3・NaHCO3・2H2O Na2CO3

重曹(NaHCO3)を水に溶かしたものを鍋に入れて火にかけると、重曹が分解されて泡が出てきます。熱湯に重曹を溶かしても、やはり重曹が分解されて泡 が出て来ます。この泡は、水(H2O)と二酸化炭素(CO2 炭酸ガス)です。これらが分解された重曹は、炭酸ソーダ(Na2CO3)になります。

重曹を水に溶かした水溶液は、65℃以上になると急速に分解が進むため、短時間でこのような変化が起きます。

手元に重曹しかないけれど、炭酸ソーダ液や炭酸ソーダスプレーを作りたい、というときには上記の方法をお試しください。

ちなみに、重曹水溶液は常温でも徐々に分解されるため、長く置いておくと二酸化炭素(CO2)が抜けて炭酸ソーダになっていきます。室温の高いところに置いておくと、分解されやすいといえます。

重曹水、セスキ水の化学変化の図解

このほかの化学的な性質は、以下のとおりです。

  • セスキ炭酸ソーダ(Na2CO3・NaHCO3・2H2O)を水に溶かして火にかけると、セスキの中の重曹の部分が分解されて炭酸ソーダになる。
  • 炭酸ソーダやセスキを水に溶かしたものに炭酸ガスが溶け込むと、炭酸ソーダの一部が重曹に変化する。