重曹・セスキ・炭酸ソーダ(炭酸塩)の比較
一般的な
呼び方
重曹
セスキ炭酸ソーダ
炭酸ソーダ(炭酸塩)
化学名
炭酸水素ナトリウム
セスキ炭酸ナトリウム
炭酸ナトリウム
化学式
NaHCO
3
Na
2
CO
3
・NaHCO
3
・2H
2
O
Na
2
CO
3
水溶液のpH
8.2(ごく弱いアルカリ性)
9.8(弱いアルカリ性)
11.2(アルカリ性)
特徴
・水にやや溶けにくい
・粒子が細かく、ソフトな研磨作用がある
・ふくらし粉や胃薬などに使われる
・非常に水に溶けやすい
・重曹と炭酸ソーダを半々に混ぜて結晶化したもの
・入浴剤に配合される
・水に溶けやすい
・粉石けんに配合される
・中華麺の製造(かんすいの成分)やこんにゃくの凝固剤として使われる
※pHは中性が7で、それより大きくなるとアルカリ性。数字が大きいほど強いアルカリ性で、最高は14。参考までに、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)はpH14ぐらいの非常に強いアルカリ性である。
化学的な違いに関して
重曹を水に溶かしたものを鍋に入れて火にかけると、重曹が分解されて泡が出てくる。
熱湯に重曹を溶かしても、やはり重曹が分解されて泡が出てくる。
この泡は水と二酸化炭素(炭酸ガス)で、分解された重曹は炭酸ソーダになる。
セスキを水に溶かして火にかけると、セスキの中の重曹の部分が分解されて炭酸ソーダになる。
炭酸ソーダやセスキを水に溶かしたものに炭酸ガスが溶け込むと、炭酸ソーダの一部が重曹に変化する。
重曹液を長く置いておくと、重曹が徐々に分解されて炭酸ソーダになっていく。
室温の高いところに置いておくと、分解されやすい。
用途や効果に関して
アルカリ性では脂肪酸が溶ける。(脂肪酸とは、油脂が分解されたもの。)
皮脂は脂肪酸とタンパク質と油脂でできているので、アルカリ性の液は皮脂汚れ、垢汚れに効果がある。
台所の油汚れも、油脂と脂肪酸が混じりあっているので、効果がある。
重曹とセスキでは、アルカリ性の強さが違うので、汚れ落としの効果も違う。(セスキのほうが効果が高い。)
重曹もセスキも、溶かして加熱すると炭酸ソーダに変化するので、 熱湯に溶かして使ったり、溶かして煮沸したりする場合は、重曹でもセスキでも同じことになる。 ただし、分解されて出てくる泡の量は重曹のほうが多いので、鍋のコゲ落とし(泡の力でコゲを浮かせる効果もある)は、重曹のほうが効果が高い。
重曹は水に溶けにくい上に粒子が細かいので、研磨作用がある。セスキや炭酸ソーダには研磨作用は期待できない。
重曹にもセスキにも消臭効果があるが、酸性のにおい物質がアルカリ性で中和されるため。
酸性のにおいは、汗のにおい、靴の蒸れたにおい、漬物のにおいなど。
取扱い上の注意点に関して
3つともアルカリ性なので、水溶液が手につくと多少なりともヌルヌルする。アルカリ性が強いほどヌルヌル感は強くなる。
(アルカリ性ではタンパク質が溶けるので、皮膚の表面の角質が溶けてヌルヌルした感じがする。)
炭酸ソーダは、比較的アルカリ性が強いので、手袋を使わないと手が荒れやすい。
セスキは短時間なら手袋なしでも大丈夫。(大掃除などで長時間使うときには、手袋をしたほうがいい)
重曹は手袋なしでもまず大丈夫だが、もともと手荒れしている場合には手袋をしたほうがいい。