過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と石灰を使ったカビ取りレシピ

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と石灰(ここでの石灰とは、生石灰(酸化カルシウム)又は消石灰(水酸化カルシウム)のこととする)を組み合わせて、カビの黒ズミを除去するほどの強力なカビ取り剤を作ることができます。できあがったカビ取り剤はペースト状をしているので、浴室内の壁や天井などの傾斜のある場所のカビ掃除にも適しています。

過炭酸ナトリウムを使ってカビの黒ズミなどの頑固な汚れを落とすためには、pH11~12、温度40~50度の漂白速度と分解速度が最もバランス良く働く領域で使用します。石灰の強いアルカリ性と反応させ、そこに温度条件が整えば強力なカビ取り剤ができあがります。また、脱臭作用や殺菌作用もあります。

ここでは、過炭酸ナトリウムと消石灰を使ったカビ取り剤レシピをご紹介します。

用意するもの

過炭酸ナトリウムは高発泡タイプ(発泡性タイプ)が溶け良く使い易い。消石灰はホームセンターなどで購入することができます。

  • 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
  • 消石灰
  • お湯(50~60度)

手荒れや吸い込みを予防する手袋やマスク、調合するためヘラや容器、洗い流すためのブラシ等が必要です。以下のものも準備しましょう。

  • ゴム手袋
  • マスク
  • メガネ(目の保護用)
  • ナイロン刷毛、ゴムベラ
  • 計量スプーン、小型のビーカーなど
  • 持ち手の付いた容器(例:300mlくらいの計量カップなど)
  • スポンジ又はブラシ(古歯ブラシでも可)
  • スプレー容器

カビ取りの手順

消石灰は右の写真のように細かな粉状のため取り出す際に舞い上がります。吸い込むと刺激があるためにマスクを装着し、目を保護するためのメガネをかけましょう。

1.消石灰を10gに、50~60度のお湯30mlを注ぎ30秒~1分間よくかき混ぜます。

2.過炭酸ナトリウム40gを加えて、さらによくかき混ぜてマヨネーズくらいのペースト状にします。

3.出来上がったペーストを手早くカビを取りたい部分に塗りつけます。15分以内を目安に塗り終えましょう(時間が経つほどカビ取り成分の酸素が抜けていくため)。

4.ペーストが乾燥して硬くモロモロになるときは、50度程度のお湯を少しずつ加えてペースト状を保つようにしましょう。

5.塗りつけたペーストが乾いてきたら、炭酸ソーダスプレー又はセスキスプレーを吹き付けて湿らせます。

6.1~2時間ほど放置してから、スポンジや歯ブラシなどでやさしくこすりながらペーストを洗い落とし、乾いた布などで水気を拭き取ります。

消石灰

消石灰の代わりに生石灰を利用することもできます。生石灰に水を注ぐと水和熱が発生するので、熱湯を用意する必要がありません。ただし、条件によっては火傷をするほどの高温になりますので取り扱いには十分な注意が必要です。身近なところでは海苔や煎餅などの湿気防止のための乾燥剤に使われていますが「ぬらさない」という注意喚起があるのは発熱するためです。生石灰は通常粒状で通気性の袋に詰められており、湿気を吸収して粉状の消石灰に変化していきます。消石灰に変化すると水分を吸収した分容積が増えて袋がパンパンに膨れます。消石灰に変化したあとは水を注いでもあまり発熱しません。石灰乾燥剤をカビ取り剤として再利用する場合、中身が粒状の生石灰のときは温度に気を配りながら作業し、pH調整のために重曹を加えましょう。粉末の消石灰ときは上のレシピのとおり作業することができます。

注意事項

一度に大量のカビ取りペーストを作らないでください。調合から時間が経つほどペーストからカビ取り成分である酸素が抜けるため、最後の方に残ったペーストのカビ取り効果が下がります。

ペーストの作り置きは止めてください。酸素が抜けてしまい、カビ取りの効力がなくなるほか、固化して後処理が大変になります。一度作ったカビ取り剤は必ず使いきってください。

作業中はゴム手袋やビニール手袋を着用してください。消石灰はアルカリ性の強い物質ですから、素手で作業すると手荒れすることがあります。吸い込むと刺激があるためにマスクを装着し、目を保護するためのメガネをかけましょう。

ペーストが手についたときは流水でよく洗い流してください。ヌルヌルした感じが取れないときはクエン酸水溶液やお酢で洗って中和させるとよいでしょう。

アルミ、銅、鉄の製品、表面加工のある道具などには使用しないでください。塗装部分など変色、脱色のおそれがある部分はマスキングテープなどで養生しておいてください。

園芸用の消石灰や石灰乾燥剤などをカビ取り剤に利用する際は目的外の利用となります。自己責任において行ってください。

石灰とは

通常石灰とは、生石灰(酸化カルシウム、CaO)又は消石灰(水酸化カルシウム、Ca(OH)2)の総称。石灰石や消石灰と二酸化炭素が反応してできた炭酸カルシウム(CaCO3)を合わせていうこともある。石灰石の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)で、石灰石は全国各地で産出されています。生石灰(酸化カルシウム)は白色の塊状または粉状で、消石灰は白色の粉状で生石灰に水を反応させて作ります。石灰水はpH13以上の強いアルカリ性を示します。石灰の用途は、建築材料としては、モルタル、コンクリート、漆喰などの原材料として、農業では酸性化した土壌の中和剤として、また乾物類の乾燥剤としてなど多岐にわたります。生石灰が水と反応するときの熱を利用して、酒、コーヒー、スープ、弁当などを温めるためにも利用されています。

塩素について

次亜塩素酸を主成分とする塩素系のカビ取り剤が広く使われていますが、塩素系のカビ取り剤は特異な塩素臭を持ち、トイレ用の洗剤など酸性物質と混ざると有毒な塩素ガスが発生して人体に害を及ぼすほか、トリハロメタンなどの多種多様な有機塩素化合物を生成して環境汚染の原因にもなります。一方、同じ酸化剤の過炭酸ナトリウムは、活性酸素のもつ酸化力で漂白、除菌、消臭することができ、塩素系のような刺激や危険性はなく、使ったあとは無害な炭酸ソーダと酸素、水に分解するので生分解の必要がなく環境にもほとんど負荷をかけません。

塩素は、紙・パルプや繊維の漂白、上下水道の消毒殺菌、消臭・除菌など多くの分野で使われており、私たちの生活に重要な役割をはたしていますが、その使用はできるだけ減らす努力をすべき物質です。例えば、水道局では大都市を中心に高度浄水処理を導入し、これまでの浄水処理方法に活性炭処理、オゾン処理、生物処理の処理工程を加えて、塩素の使用を極力減らしてより安全で良質な水をつくる努力がなされています。

2020年12月改訂(2009年11月初出)

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