重曹・セスキ・炭酸ソーダ(炭酸塩)の比較

代表的なアルカリ剤である重曹セスキ炭酸ソーダ炭酸ソーダ(炭酸塩)の違いをまとめました。

使い勝手の違い

  重曹 セスキ炭酸ソーダ 炭酸ソーダ(炭酸塩)
アルカリの強弱(水溶液のpH) ごく弱いアルカリ性
(pH8.2)
弱いアルカリ性
(pH9.8)
アルカリ性
(pH11.2)
水への溶けやすさ

やや溶けにくい

非常に溶けやすい

溶けやすい

油よごれの落ちやすさ
洗濯 ×
鍋のコゲ落とし(注1)
×
研磨力(クレンザー) × ×
消臭効果(注2)
入浴剤
ゴム手袋 不要

もともと手荒れしている場合は必要

不要

ただし短時間の場合。大掃除などで長時間使う場合は必要

必要

比較的アルカリ性が強いので、常に手袋が必要

注1 熱した際に発生する炭酸ガスの量は重曹の方がセスキ炭酸ソーダよりも多い。その為泡の力でコゲを浮かせる効果は重曹の方が高い。

注2 汗、靴、漬け物等、酸性物質が原因の悪臭をアルカリ性で中和し消臭する。アンモニア等のアルカリ性物質が原因の悪臭には効果が薄い。

性質の違い

一般的な呼び方 重曹 セスキ炭酸ソーダ 炭酸ソーダ(炭酸塩)
化学名 炭酸水素ナトリウム セスキ炭酸ナトリウム 炭酸ナトリウム
化学式 NaHCO3 Na2CO3・NaHCO3・2H2O Na2CO3

重曹、セスキ炭酸ソーダは熱すると炭酸ソーダになる

重曹(NaHCO3入りの水を鍋で火にかけたり、熱湯に重曹を振り入れると泡が出て来ます。

この泡は二酸化炭素(CO2 炭酸ガス)です。重曹は熱を加えると、水(H2O)と二酸化炭素と炭酸ソーダ(炭酸塩)(Na2CO3に分解されます。

セスキ炭酸ソーダを同じようにしても二酸化炭素が発生します。セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ソーダが共存して出来た物質である為です。

乾いた状態の重曹を速やかに分解するにはかなりの高温が必要ですが、水を充分に加えると65℃以上で急速に分解が起こります。

重曹水、セスキ水の化学変化の図解

水への溶け易さ

セスキ炭酸ソーダ、炭酸ソーダは常温の水によく溶けます。重曹は常温の水には溶けにくい性質です。

その為、アルカリスプレー作りに重曹はお勧めしません。溶け残りがスプレーノズルを詰まらせる事があります。

注意

重曹を加えた水を密閉して長期間放置するのはお勧めしません。

重曹は常温でもごく僅かずつ分解が進んでいます。周囲が高温になると重曹の分解が促進されて炭酸ガスが盛んに発生し、その圧によって容器変形や破損の恐れがあります。

2015年5月改訂(2009年11月初出)

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重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸ソーダ(炭酸塩)など

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