エタノールを本格的な殺菌消毒に使う場合には、60~80%程度の濃度が必要です。
しかし、普段の拭き掃除などに使う場合は40%程度でも十分です。以下に、希釈する際の目安を記載しました。
※厳密に値を算出すると複雑になる場合は概算値を記載しました。
無水エタノール(エタノール濃度99%以上)
水との割合
| 無水エタノール | 水 | エタノール濃度 |
|---|---|---|
| 2 | 3 | 40% |
| 1 | 1 | 50% |
| 3 | 2 | 60% |
| 7 | 3 | 70% |
| 4 | 1 | 80% |
※エタノール濃度は100%として計算。
出来上がり量500mlの場合
| 無水エタノール | 水 | エタノール濃度 |
|---|---|---|
| 200ml | 300ml | 40% |
| 250ml | 250ml | 50% |
| 300ml | 200ml | 60% |
| 350ml | 150ml | 70% |
| 400ml | 100ml | 80% |
消毒用エタノール(エタノール濃度80%程度)
水との割合
| 消毒用エタノール | 水 | エタノール濃度 |
|---|---|---|
| 1 | 1 | 40% |
| 5 | 3 | 50% |
| 3 | 1 | 60% |
| 7 | 1 | 70% |
| 1 | 0 | 80% |
出来上がり量500mlの場合
| 消毒用エタノール | 水 | エタノール濃度 |
|---|---|---|
| 250ml | 250ml | 40% |
| 313ml | 187ml | 50% |
| 375ml | 125ml | 60% |
| 438ml | 62ml | 70% |
| 500ml | 0ml | 80% |
薄める際の注意点
- 薄めた液を入れるスプレー容器はエタノール(アルコール)に強い素材の容器を使う。(例:ガラス、PP、PE)
- 薄める水は精製水が最も安心だが、入手できないときは清潔な水道水で代用できる。作業時は衛生面に充分に気をつけること。
- 殺菌消毒に適したエタノール濃度から遠ざかるにつれて殺菌消毒の効果は落ちてゆく。
- エタノールは常に蒸発するため、溶液の濃度は少しずつ下がってゆく。消毒剤だからと過信せず、必要量を作って出来るだけ早く使い切ること。
2020年5月改訂(2020年4月初出)
