おがくずとは

鋸を使ったときに出る木屑

漢字では「大鋸屑」、英語では「sawdust」。

ノコギリなどで木材を加工するときに出る細かい木屑のことを指します。製材時の副産物ですが、初めから材木を細かく粉砕して製造する場合もあります。

おがくずの用途

高度成長期は銭湯の燃料等に一定の需要がありました。現在は石油やガスにエネルギー需要が移ったため廃棄処分されることも多いようです。

現在の使用例

  • 炭火焼きや薪ストーブの燃料(オガライト等)
  • 酵素浴
  • 昆虫飼育、キノコ類の栽培
  • 梱包用資材(生鮮魚介類配送、緩衝材等)
  • 厩舎などの敷き材
  • 鉄道駅や飲食店における吐瀉物・水漏れ処理剤

おがくずの可能性

製材時の副産物であることがほとんどなので、製造エネルギーは基本的に不要。樹木そのものであるため廃棄後も環境に大きな負荷をかけません。

産業廃棄物の有効利用にもなり、環境保全の観点からも優れた素材です。

水や油をよく吸うため、家庭でのゴミ処理や臭い消しに有効です。アウトドア活動時や災害時にも役立ちます。

ご注意

  • 乾燥したおがくずは引火性が強い。保管・取り扱い時には火気厳禁を守る。
  • 昆虫飼育には昆虫専用のおがくずを利用すること。
  • 一定以上湿気を含んだ状態で保管すると菌類が繁殖する事がある。湿気を含んでいる時は天日干しする、乾燥剤を入れるなどすること。
  • おがくずの原木の種類によっては体調不良を引き起こすことがある。例:檜(ヒノキ)のおがくずは檜花粉症の症状を悪化させる。
2019年11月初出