炭酸ソーダとは

セスキ炭酸ソーダよりもアルカリ性が強い

炭酸ソーダは、炭酸塩の一種で炭酸ナトリウムともいいます。

重曹セスキ炭酸ソーダと比べてpHが高く、家庭用アルカリ剤の中では、もっとも強力。

もちろん重曹やセスキ炭酸ソーダと同じ無機物なので、環境中に放出されても生分解不要。有機物と違って河川の有機汚濁を引きおこさないので環境に負担をかけにくいアイテムです。

色んな製品の原料に

水分をまったく含まない状態(無水塩)は「ソーダ灰」とも呼ばれ、ガラスの原材料として工業用に多く用いられます。

身近なところでは石鹸や合成洗剤に助剤として配合され、昔は水分を含んだ10水塩という形で「洗濯ソーダ」としてよく使われました。

中華麺のかん水やコンニャクの凝固剤など、食品添加物としても重宝されています。

セスキ炭酸ソーダの半分で同じ効果

洗浄剤としての炭酸ソーダの得手不得手はセスキ炭酸ソーダとほぼ同じ。だから、使い方もセスキ炭酸ソーダと同じに考えてOKです。

pHが高めで脱脂力強いため、使用の際にはゴム手袋着用がお勧めです。その分使用量が少なくて済み、しかもセスキ炭酸ソーダや重曹よりもお値段は控えめ。

上手に使えば洗濯や掃除のコストダウンにつながる頼もしい存在です。

化学名 炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)
化学式 Na2CO3
英語名 sodium carbonate, washing soda
炭酸ソーダの特徴

水に溶けやすく、水溶液はpH11.2(1%、24℃)のやや強いアルカリ性を示します(セスキ炭酸ソーダはpH9.8、重曹はpH8.4)

以下の3種類の状態があります

  1. 無水塩: 白色の粉末。全く水分を含んでいない状態。ソーダ灰とも呼ばれる。
  2. 1水塩: 白色の結晶。炭酸ソーダ1分子に水の分子が1個結合している。
  3. 10水塩: 白色結晶。炭酸ソーダ1分子に水の分子が10個結合している。「洗濯ソーダ」とも呼ばれ、昔から綿布の洗濯に用いられてきた。
用途の例 洗浄剤、粉石鹸や洗剤の助剤、入浴剤の配合成分、食品添加物など(中華麺やこんにゃくなど)
炭酸ソーダ(炭酸塩)が得意なこと

「油脂をある程度乳化することができる」「タンパク質をある程度分解することができる」。これが洗浄剤としてのアルカリ剤が得意なことです。

得意な汚れの例

  • 皮脂や垢など軽い汚れの洗濯や、ひどい油汚れの下処理
  • 血液汚れ
  • 台所のベタベタ汚れ
  • 取っ手やスイッチ、器物表面の手垢汚れ
炭酸ソーダ(炭酸塩)が苦手なこと

本格的な汚れ落とし能力は石鹸などの界面活性剤にはかないません。

苦手な汚れの例

  • 激しい泥汚れ(靴下やスポーツユニフォームなど)
  • 機械油や口紅などのガンコな油汚れ
  • 衣類のシミ(シミには漂白剤が一番効きます)
使うときの注意点
  • 水に溶かすとpH11.2とやや強めのアルカリ性になります。アルカリはタンパク質を溶かすので、直接触ると手荒れすることがあります。ゴム手袋をして作業しましょう。(注1
  • 皮膚に付いてヌルヌルしたときは、まず水で十分に洗い流します。それでも取れないときは酢やクエン酸を少量振りかけ、よくなじませればおさまります(中和作用)。その後、酢やクエン酸は水で洗い流してください。
  • 粉や水溶液が目や口に入ったら、清潔な水で十分にすすぎ流し、痛みなどが残る場合は、医療機関に相談してください。
  • 無水塩(ソーダ灰)は空気中の水分を吸収して1水塩になりやすいので、きちんとフタのできる容器で湿気を避けて保管しましょう。

注1 炭酸ソーダ入り(炭酸塩入り)の粉石鹸を水に溶かすと、pHは10前後の弱アルカリ性になります。この程度なら手袋の使用は特に必要ありません。ただし、長時間触るときは手袋をする方が無難でしょう。

2009年11月

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