黒ずみの原因
大抵の場合、衣類に残った油汚れが原因です。油分を含んだ汚れは時間の経過と共に黒ずんで目立ってきます。
合成繊維の衣類に再汚染が起きている
ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維(化学繊維)や、合成繊維混紡の衣類は洗濯中に「再汚染」が起き易い傾向にあります。
再汚染とは、一旦洗濯液中に離れていった汚れが、再び繊維に付着してしまうことです。
全体的にくすんだ様に黒ずんでいるのが特徴です。天然繊維でも、汚れが取り切れずに繊維に蓄積されると同じ様になります。
対策
十分な量の石鹸をしっかり泡立て、繊維に溜まった汚れを一掃します。40℃以上のお湯で洗うと更に効果的です。
再汚染を防ぐ為、合成繊維の衣類を洗濯液に長時間浸けっぱなしにしない様にしましょう。
※参考→「石けん洗濯の達人 (石けん洗濯の達人~洗濯機でのふだんの洗濯を上手に~)」
食べこぼしや油ハネ
食べこぼしや、何かの作業中に油が衣類に跳ねた結果、点々と黒ずむケースです。
対策
汚れに気付いた時点で、基本のアルカリスプレーや液体石鹸のスプレーを吹きかけます。アルカリスプレーはセスキ炭酸ソーダ等のアルカリ剤で自作もできます。
スプレーした部分を洗濯ブラシや古歯ブラシ等で軽く擦っておくと汚れとアルカリ・石鹸がよく馴染みます。
洗濯機で洗濯する前に、もう一度洗濯用固形石鹸を付けて擦り洗い・揉み洗いをしておくと安心です。
ワセリンやクリーム類による黒ずみ
肌の保護の為にワセリンや軟膏、クリーム等を常用している場合、それらに含まれる油分で黒ずむ事があります。
対策
保湿剤が付着しやすい部分には、洗濯待ちの間に基本のアルカリスプレーや液体石鹸のスプレーを吹きかける。あるいは洗濯用固形石鹸を擦りつけておく。
石鹸で洗濯する時は、40~50℃のお湯を使いましょう。油汚れががお湯によって緩み、繊維から離れ易くなります。
本洗いの前に、セスキ炭酸ソーダ等のアルカリ剤で予洗いするのもよい方法です。油分がアルカリによって乳化され、水と馴染みやすくなります。このときにもお湯を使うのがベストです。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)での漂白も効果があります。色落ちを心配しなくてよい白物なら、水温50℃程度で行うと効果的です。
染み汚れ
油汚れとは別の「染み汚れ」は過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で漂白して落とします。
※参考→「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)での洗濯 」(アイテム事典)