泡立ちは洗浄力の目安になる
石鹸が泡立つ濃度は、その石鹸が洗浄力を発揮できる濃度(臨界ミセル濃度)とはほぼ一致しています。つまり、泡そのものが大事なのではなく、その石鹸液が泡立つ「濃度」になったことが大事なのです。
十分な泡立ちの為に
よく溶かす
いくら石鹸を入れても、溶けていなければ意味がありません。水中の石鹸濃度が上がらず、泡は立たず、洗浄力も出ません。
それどころか、色の濃い洗濯物に付着して汚れたり、洗濯槽の黒カビの原因になったりします。
水温に気をつける
石鹸は20℃以上の水温からよく溶ける様になります。水の冷たい時期は風呂の残り湯等を利用して水温を上げましょう。
また、40℃以上で溶けて高い洗浄力を発揮するタイプの石鹸は、20℃程度では充分に溶けず泡立ちません。結果、高い洗浄力は発揮されず無駄になり、石鹸カスや溶け残り等で衣類が汚れる事にもなりかねません。
液体石鹸
液体石鹸は粉石鹸よりも溶け易いものです。しかし、ただ水に入れただけでは充分な洗浄力を発揮できる状態になっていません。きちんと撹拌して溶かし込んでおきましょう。
合成洗剤は?
合成洗剤は低発泡タイプの製品もあるため、泡立ちが洗浄力の目安にならない事もあります。それでも事前によく攪拌して水に溶かし込んでおく事は、洗剤の能力を充分に発揮させる手助けとなります。
2020年2月改訂(2009年11月初出)