水洗いできないスーツやコートのお手入れといえば、ドライクリーニングが一般的。ただ...
水洗いできないスーツやコートのお手入れといえば、ドライクリーニングが一般的。ただ、ドライクリーニングの溶剤は油性の汚れを落とすとともに、繊維の風合いも損ねてしまうことがあります。服地のことを考えれば、クリーニングに出す回数はできるだけ抑えたいものです。
そこで取り入れたいのが洋服ブラシでのお手入れ。洋服ブラシは服についた汚れを払うだけでなく、着ているあいだに乱れた繊維の流れを整えて光沢を出し、繊維に空気を通すことで布地をふっくらとさせ、服の型くずれを防ぐ効果があります。織物だけでなく、セーターなどのニット類も軽くブラシをかけると絡まりかけた繊維がほぐされて毛玉防止になります。
洋服ブラシでのブラッシングと、アンモニア水を使った自宅での簡易クリーニングを組み合わせれば、クリーニング店に出すのは数年に一度でも大丈夫。大切な一着をよりいっそう長持ちさせることができます。
服をブラッシングするときは、洋服ブラシの持ち手を軽く握り、手首のスナップを利かせて生地のホコリをパッと軽く払い飛ばすようにしましょう。ブラシを服に押しつけてザーッとこするように使ってはいけません。余計な摩擦を与えると生地が傷むうえ、ホコリや汚れが生地の奥に入り込んで余計に取れにくくなります。
おすすめは天然毛のブラシ。ナイロンなど合成繊維のブラシと比べて静電気が起こりにくいので布地を傷めにくく、ほこりをきれいに払うことができます。
スーツやジャケット類など、しっかりした生地の衣類には張りのある豚毛が向いています。一方、カシミアやシルクなどのデリケート衣類やニット類、和服などには、当たりの柔らかい馬毛を使うとよいでしょう。
家の中に花粉を持ち込まないことも、花粉症対策には重要。玄関に洋服ブラシを常備しておき、帰宅したら服にブラシをかけてから部屋に入りましょう。
まずは着たままブラッシング。肩のあたりを重点的に、身頃と袖も払います。そして脱いだ服を手に持って、後ろ身ごろもていねいにブラッシングします。
2012年4月初出
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