「標準使用量」を大きく超えた量の石鹸を使っているのに泡が立たない場合、石鹸不足以外の原因を疑います。
汚れが極端に多い
泥や油などでドロドロになっている洗濯物をそのまま石鹸液で洗ってもなかなか泡立ちません。
対策
炭酸ソーダ(炭酸塩)やセスキ炭酸ソーダを入れた水で予洗いし、激しい汚れを落ち着かせてから石鹸で洗いましょう。
※参考→「ひどい油汚れの洗濯」
酸性の汚れが極端に多い
お酢やクエン酸など、酸性に大きく傾いた汚れが洗濯物にたっぷり染みこんでいる場合、石鹸のアルカリ性が酸で中和され洗浄力が無くなってしまいます。
対策
たっぷりの水で予洗いしてしっかり脱水し、酸を出来るだけ洗い落とします。予洗いの水に炭酸ソーダ(炭酸塩)やセスキ炭酸ソーダを入れるのも良いでしょう。その後、石鹸で洗います。
洗濯機の攪拌力が極端に弱い
最近の洗濯機には攪拌力を抑えた機種が多く見られます。衣類の痛みを抑える、稼働音を抑える等の為と考えられます。
対策
適量の石鹸を予め溶かしてから洗濯槽に入れて洗う、攪拌力の強いコースを選んで洗う等が有効です。
どうしても石鹸が使い辛い場合には、石鹸以外の洗剤で洗うことも視野に入れます。
▼石鹸以外の洗剤の例:
セスキ炭酸ソーダ
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
セスキプラス
ナチュウォッシュ
水の硬度が極端に高い
水の硬度成分(カルシウム、マグネシウム)は、石鹸と結びつき、洗浄力の無い金属石鹸(所謂「石鹸カス」)に変えてしまいます。水の硬度が100以上ある地域での石鹸洗濯はかなり難しいようです。
地域の上水の硬度は、自治体や地域の水道局に問い合わせるか、「水道水質データベース」で調べられます。
対策
石鹸以外で洗う方法を考えるのが現実的です。