酷い汚れ物は、事前に暫く浸け置きしてから本格的に洗ってみましょう。
浸け置きに向くのは「綿」「麻」
浸け置きに向いているのは、綿や麻等の丈夫な天然繊維製品です。ポリエステル等の合成繊維(化学繊維)は再汚染(※)が起き易い為、基本的には浸け置きに向きません。
(※)再汚染:一旦は洗濯液中に離れていった汚れが、再び繊維に戻ってしまう事。
浸け置き方法
汚れがべったりと塊になって付いているような時は、こそげ取る、水で流す等してある程度取り除いてから浸け置きします。
洗濯物が浸け置き液にしっかり浸かるように調整しましょう。中途半端に水面から出ていると汚れ落ちが悪く、また雑菌類が繁殖する可能性もあります。
浸け置き液にはアルカリ剤を
浸け置き液にはセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダ(炭酸塩)等のアルカリ剤を溶かしましょう。
使用量の目安(水7L程度に付き)
- セスキ炭酸ソーダ:小さじ2
- 炭酸ソーダ(炭酸塩):小さじ1
- 石けん百貨 アルカリ洗浄剤:小さじ1
アルカリ剤には油脂を乳化しタンパク質を分解する働きがあり、浸け置き中に汚れを効果的に緩めます。また、アルカリ性を保つ事で浸け置き液に雑菌類が繁殖するのも抑えます。
重曹は使わないで!
重曹は水に溶けにくい為浸け置き液作りには向きません。アルカリ性も弱く、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダと比べて汚れがあまり緩みません。
時間は30分程度から
浸け置き時間は30分~3時間程度が適切です。汚れが酷い物は長く浸け置く方が効果的です。
布オムツや布ナプキンのお手入れにも
使用後の布オムツや布ナプキンも、アルカリ液で浸け置きしながら洗濯を待ちます。詳しくは以下をご覧下さい。
- 布ナプキンの汚れ(下処理)(汚れ別逆引き事典)
- おむつの汚れ(下処理)(汚れ別逆引き事典)
2020年7月改訂