縦型全自動洗濯機、二槽式洗濯機での粉石鹸の溶かし方です。
ドラム式洗濯機は、粉石鹸を事前に溶かし込む必要はありません。詳しくは「ドラム式洗濯機での石鹸の使い方」をどうぞ。
目次
基本の溶かし方
- 洗濯機の自動計量などを利用し、必要水量の目安を付ける。
- 給水される前に洗濯機のスイッチを切り、洗濯物を洗濯槽から取り出す。
- 洗濯機に最低水位の水を溜め、必要量の粉石鹸を振り入れる。
- 洗濯機を「洗い」のみにセットし、5~10分攪拌する。
- きめ細かなクリーミーな泡が立っているのを確認する。
- 洗濯物を洗濯槽に戻し、必要な水量を手動設定する。
- 洗濯を始める。
- しばらく様子を見て、泡が全く消えてしまうようなら液体石鹸を少しずつ追加する。
アイディア1:熱を掛ける
コンロ、電子レンジなどを使います。熱を加えている最中はその場を離れないで下さい。
吹きこぼれ、焦げ付きを防ぐためには適時かき混ぜると良いでしょう。くれぐれも火傷には注意して下さい。
熱々の石鹸液は、ある程度水で埋めて温度を下げてから洗濯槽に入れましょう。熱い石鹸液が直に衣類に掛かると色柄や繊維が傷む恐れがあります。
電子レンジで煮溶かす
- 大きめの耐熱ボウルに粉石鹸を入れる。電子レンジ可の製品を選ぶこと。
- 水/ポットのお湯を注いでヘラなどでかき混ぜ、石鹸と水分を馴染ませる。
※熱湯は使わないこと。石鹸がダマになって固まることがある。 - 電子レンジに入れ、温度を上げて溶かす。
- 石鹸が溶けたら洗濯機に入れる。
- 石鹸が余ったら他の容器に移し、早めに使い切る。
鍋で煮溶かす
アルミニウムの鍋(アルミ鍋)はアルカリに弱いので使わないで下さい。
参照:「煮洗いの鍋はアルミ鍋ではなぜだめなの?」
- 鍋に必要量の粉石鹸と水を入れる。
- コンロで煮溶かす。
- 石鹸が溶けたら洗濯機に入れる。
- 鍋に貼り付いて残った石鹸は、スポンジで拭って皿洗いに使ったり、綿麻素材の布巾の煮洗いなどに使うと無駄にならない。
お湯で溶かす
ボウルやバケツ等に粉石鹸を入れ、温かいお湯を入れてヘラや泡立て器でかき混ぜて溶かす。
熱湯をいきなり粉石鹸に注ぐのはお勧めしない。石鹸がダマになって固まり、却って扱いにくくなる事がある。
風呂の残り湯を利用すると節水になり、光熱費も浮く。
アイディア2:時間を掛ける
前日に溶かしておく
パッキンが付いてしっかり口が締まる容器がお勧め。(例:2リットルサイズの麦茶ポット)
溶かし方
- 容器に500ml程度のぬるま湯を入れる。
- 翌日の洗濯に使うだけの粉石鹸を容器のぬるま湯に振り入れる。
- 容器の蓋をしっかり締めてよく振り、粉石鹸をある程度溶かす。
- 容器半分くらいまで水を足し、もう一度蓋をして振り混ぜる。
- 最終的には容器の8~9分目まで水を入れて更に振る。
- 使うまでそのまま放置する。
- 溶けた石鹸を洗濯機に入れ、洗濯物を入れて洗濯する。
- 石鹸の泡が消えるようなら液体石鹸を追加する。
◆ヒント
- 容器を最初から満水にしないこと。重たくなる上に石鹸が溶けにくい。
- 最後には容器に出来るだけ水を足して薄めておく。水が少ないまま長時間放置するとゼリーのように固まってしまう。
- 石鹸によって必要な水分量は違う。最初はよく観察して適量を見つけること。
- 溶かして直ぐはサラサラしていても、時間が経つと固くなる事があるので注意。
- バケツなどに粉石鹸とぬるま湯を入れ、かき混ぜて放置するだけの方法もある。この場合石鹸は恐らく完全には溶けないが、洗濯機での事前泡立ての時間を短くすることができる。(粉石鹸がお湯でふやけているため)
洗濯槽で攪拌して暫く放置
- 洗濯機に最低水位まで水を入れ、必要量の粉石鹸を振り入れる
- 5分程度攪拌して粉石鹸を溶かす
- そのまましばらく時間をおいてから洗濯をする。
◆ヒント
- 時間をおくことで石鹸がよりしっかりと水に馴染んで洗浄力が出やすくなる。
- あまり長時間放置しないこと。洗濯槽内の湿気が高まり、カビの原因になることがある。
アイディア3:事前泡立て時に一工夫
洗剤ネットを利用する
「粉石鹸ネット」「洗剤ネット」などの名称で販売されています。
粉末状の合成洗剤や、粉石鹸の溶け残りを防ぐための製品です。小型の洗濯ネットのような体裁で、ネットの編み目が非常に細かいのが特徴です。
事前泡立て時に粉石鹸をこのネットに入れてから洗濯槽に入れます。粉石鹸をそのまま洗濯槽に振り入れるより溶け残る確率が少なくなります。
泡立て終了時にネットを取り出して、石鹸の溶け残りが無いか確認できるのも便利な点です。
古タイツ・厚めのストッキングに粉石鹸を入れる
洗濯機で攪拌してもすぐに破けないような、しっかりした質感の古タイツを利用します。
タイツの片足を適当な長さに切り取り、長い袋のようにします。そこに、必要量の粉石鹸を入れて口を縛ります。
泡立て終了時にタイツを取り出し、石鹸の溶け残りが無いか確認します。
「洗濯ボール」を利用する
その製品自体に洗浄力があるとされる製品ではなく、絡まり防止や擦り洗いを目的とした、ゴムや柔らかい樹脂製の安価な製品が適しています。
粉石鹸と同時に洗濯ボール数個を洗濯槽に入れ、事前泡立てを行います。ボールが水の中を動き回ることで粉石鹸が溶けるのを助けます。