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目次
実践編  衣類のお手入れ
実践編

● 洗濯石けんの上手な選び方

1. 原料油脂や脂肪酸で選ぶ

洗濯用粉石けんを選ぶ場合には、洗濯物の汚れ具合や洗濯温度、水道水の硬度などにあわせて、石けん原料の脂肪酸組成を考えてみることが大切です。
 (理論編「脂肪酸組成と石けんの性質」を参照してください。)

例えば、原料油脂が牛脂主体の粉石けんを考えてみましょう。

 (石けん百貨の商品なら、パックスジャスミン1kgが該当します。)

牛脂の脂肪酸組成はパルミチン酸:32.5%、ステアリン酸:14.5%、オレイン酸:48.3%で、飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸)と不飽和脂肪酸(オレイン酸)がほぼ半々になっています。
オレイン酸石けんは低温でもよく溶け、耐硬水性もよいのですが、パルミチン酸石けんやステアリン酸石けんを十分に働かせるためには50〜60℃の温度が必要なので、中高温での洗濯に向いていることがわかります。
高温で使用した場合の洗浄力は素晴らしいものがあります。煮洗いには最適です。

次に、米ぬか油を主体にした粉石けんではどうでしょうか。

 (石けん百貨の商品なら、安心生活 洗濯用粉石けん ライスター暁ローブなど)

米ぬか油の脂肪酸組成は、不飽和脂肪酸であるオレイン酸:40〜50%、リノール酸:29〜42%や、飽和脂肪酸のパルミチン酸:13〜18%となっていて、不飽和脂肪酸が多く含まれています。
不飽和脂肪酸の石けんは、低温の水でも溶けやすく、耐硬水性もよいので、家庭でのふだんの洗濯には使いやすい石けんだと言えます。
ただし、不飽和脂肪酸は酸化しやすい性質がありますので、洗濯が終わったらすぐに干すことが大切です。

一般的に粉石けんは2〜3種類の原料からできていますので、ここでは○○油主体としましたが、あくまで目安としてお考え下さい。

このように、原料油脂の脂肪酸組成やその性質を知ることで、石けんライフをより豊かにすることができます。

 

(2000年7月初出/2002年10月改訂)

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