泡立たない理由は、石けん不足だけではありません。別の理由で泡立ちが悪いとしたら、...
泡立たない理由は、石けん不足だけではありません。別の理由で泡立ちが悪いとしたら、石けんの量を増やすことでは解決になっていません。泡立たない理由を考えてみましょう。
洗濯のときに泡立たない理由は、次のようなことが考えられます。
洗濯物の汚れが多い場合、というのは、目に見えて汚れている場合はもちろんのこと、目に見えて汚れていなくても、これまでうまく洗えていなくて汚れが蓄積している場合もあります。蓄積した汚れを落とすために、アルカリ洗濯を取り入れることをおすすめします。白物ならアルカリ液につけおきしてから洗うとすっきりします。目に見える汚れには予洗いや部分洗いが有効です。
お風呂の残り湯が汚れている場合は、先にアルカリ剤を余分に入れることでかなり軽減します。
水の硬度は水道局に問い合わせてみるとわかります。一般に、石けんを使うのが困難なほど高硬度の地域では、水まわりに石灰分が析出したりするので気付くでしょう。また、こちら(→水道水質データベース)で調べてみることができます。
浴比とは、洗濯物1kgあたりの水の量のことです。最近の洗濯機は節水型になっていて、低浴比に設定されていますが、低浴比では水の汚れが濃くなるため、使用量の目安よりも石けん・洗剤を多めに入れなければ、落ちた汚れがまた衣類に戻る「再汚染」が起きてしまいます。水の汚れが濃くなると石けんも泡立ちにくくなります。洗濯物1kgあたりの水量が10リットル未満では汚れ落ちが悪いという調査結果もあるので、洗濯物は洗濯機に表示された量より少な目にしましょう。
また、最近の洗濯機は夜でも使えるように低騒音化されていますが、そのために攪拌力が弱くなっています。攪拌力の弱い洗濯機では、低水位で石けんを入れて3~5分撹拌しても、十分に溶けない場合があります。撹拌時間を長くする、バケツ等であらかじめ撹拌してから洗濯機に入れる、湯かき棒などでかき回す、など、よく溶けるように工夫が必要かもしれません。
洗っているときも攪拌力が弱いので、石けんの量が十分で、しかも完全に溶けているのに、水面に泡が立っていないこともあります。洗濯機を一時停止して手でかきまぜたときに泡が立ってしばらく泡が残っていれば、石けんの量は十分なので、増やす必要はありません。(手で泡立てても泡がすぐ消えるようなら、石けんの量が足りていません。)しかし、泡立たないほど攪拌力の弱い洗濯機は、汚れを落とす力も弱いので、汚れの多い日常着は「ゴシゴシモード」などの攪拌力の強いモードで洗う方が良いでしょう。
使用量の目安と比べて、極端に多く石けんが必要になることはあまりないはずです。いつも大量の石けんを使ってしまうときは、攪拌力など他の問題があるかもしれません。石けんで洗濯する場合には、泡立つだけの石けん量が必要ですが、泡そのもので汚れを落としているわけではなく、泡立ちは石けん量の目安にすぎません(→【界面活性剤の基礎知識】泡と洗浄)。泡立たない理由をみつけましょう。