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そのとおりです。石けんは世界最古の化学製品の一つと言われています。
化学物質とは、「化学の研究対象となる物質」のことや、「化学的方法によって人工的に合成された物質」のことを言いますが、石けんは天然にそのまま存在しているものではなく、人間が油脂と強アルカリを混ぜて加熱することで化学反応させて作るものですから、化学物質であると言えます。
けれども、数ある「化学物質」=「化学的方法によって人工的に合成された物質」の中でも、石けんは少し特殊な物質と考えられます。というのも、石けんは安全性が確かめられている数少ない化学物質だからです。
記録されている最古の石けん製造法は紀元前2500年のメソポタミアのものとされていますが、そこまでさかのぼらなくても、12世紀の地中海地方では、現在のマルセイユ石けんとほぼ同様の、オリーブ油の純良なソーダ石けんが製造されていたということです(→【基礎知識編】石けんの歴史)。12世紀には今の石けんにほぼ近いものを作っていたわけですから、石けんには少なく見積もっても900年以上の歴史があると言えるでしょう。ところが、他のほとんどの化学物質は近代以後に作り出されたもので、今でも毎年数千もの新しい化学物質が作り出されています。化学物質の安全性について確かめるには何年もかかりますし、人間に対しての安全性について見きわめようとすれば、何世代にもわたって検証しなければ本当のところはわかりません。ですから、現在広く使われている化学物質の中で、安全性について詳しく確かめられているものは少ないのですが、石けんは古くから使われてきた化学物質なので、安全性について十分に確かめられているといえるのです。
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