水に浸けるだけでは溶けない
固形石鹸(脂肪酸ナトリウム)は液体石鹸(脂肪酸カリウム)とは違う物質です。
長時間水に浸けても溶けて液状にはなりません。水を含んでふやけるだけです。
固形石鹸を溶かすには?
固形石鹸を水でふやかし、その後に湯煎してやると溶けます。
水分をほとんど含んでいない石鹸は融点(石鹸が溶ける温度)が100度よりずっと高いので、湯煎しても溶けません。しかし、水でふやかすことによって水分が20%程度まで増えると融点が約80度にまで下がります。こうなると湯煎でも溶かせるようになるのです。
乾燥の甘い手作り石鹸や、わざと水分を多めに残してある市販品ならそのまま湯煎できることもあります。
上手に溶かすコツ
よく乾燥している等の理由で中々水でふやけない石鹸もあります。その場合は切ったり削ったりして細かくしてから水に浸けましょう。そのあとに湯煎にかけると溶けます。
好みの石鹸を湯煎して溶かし、型に入れ乾燥させると好きな形の石鹸を作る事が出来ます。
2020年2月改訂(2009年11月初出)