石鹸がなかった時代には、アルカリや天然の界面活性剤で洗濯をしていました。 昔の日...
石鹸がなかった時代には、アルカリや天然の界面活性剤で洗濯をしていました。
昔の日本では、ムクロジやサイカチという植物の実が汚れ落としに使われていました。これらは、天然の界面活性剤であるサポニンを含んでいます。木の灰を水で溶かしてその上澄み液(灰汁)を利用することもありました。灰汁はアルカリ性なので、油を乳化したりタンパク質を分解したりできます。この働きによって皮脂や食べこぼしをきれいにすることができたのです。
古代エジプトでは、ナトロンという天然の炭酸塩(これもアルカリ剤)や酸性白土という粘土、ハウチワマメという植物の実が使われました。古代ローマでは木灰や白土のほか、なんと腐らせた尿も洗濯に使われていたようです。尿の成分である尿素が分解するとアンモニアという洗浄力のある物質になるからです。アンモニアには刺激臭があるので、そんな臭いの中でのお洗濯はさぞかし辛かったことでしょう。
アルカリ剤については、下記の関連情報もご覧ください。
2009年11月11日改訂