化粧品に含まれる合成洗剤

あまり知られていないものに、化粧品に含まれている合成洗剤があります。化粧品というのは基本的には、油脂と水を合成洗剤で分離しないようにしてあるだけのものです。ミシン油と水にママレモンを加えてふりまわせば、レモン乳液のでき上がりと思えば間違いありません。しかも5%から8%の合成洗剤が含まれているというのですから、何と台所用洗剤の標準使用量の50~80倍です。

ママレモンが悪いといったって、泡だらけの手で歩いている人はみかけません。しかしほとんどの女性は、朝おきてから寝るまで──寝る時までナイトクリ-ムをつけ──24時間5万PPMの合成洗剤をつけっぱなしです。これがお肌によいわけがありません。本来なら、女性の方が男よりよっぽど肌はしっとりと美しいものです。胸などでくらべれば誰にだって納得できます。ところが、顔は洗顔の後でくらべますと、25歳すぎの女性では、よほど男よりガサガサで小ジワがあって、シミまであります。17、8歳から化粧みたいな下らぬことを始めるから、25歳ではお肌は曲がってしまうのです。化粧品の害は、合成洗剤の問題だけでなく、香料、顔料、保存料など、その成分の何一つとってみてもお肌に有害でこそあれ、有益なものなど一つもありません。

化粧品などというものは、歯みがき剤と同様、全く不要であるばかりか有害なだけです。心要悪などという言葉もありますが、これらは完全な不必要悪です。

この項は特に付け加えることはありません。化粧について言えば、奇麗な人は何もしなくても奇麗なので、そうでない人は何をしてもそうでなく、むしろかえってよけいそうでなくなると言うことに気付かなければいけません。

白塗りのお化けみたいな女優のS.S.なんて決して奇麗とは思えません。さらにガングロのコギャル共など、見ているだけで吐き気を催します。

大体何千円もする化粧品の原価が数十円だと知ったら、起こらないほうがおかしいです。他人に不快な気持を与えるだけで、他の生物には無害だからまあ良いか。いつかは顔面黒皮症になって、なくのは自分なんだから。

※このコーナーでは、石川貞二さんの文章をそのまま掲載しています。当「石鹸百科」とは異なる見解が含まれていることがあります。