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「炭酸塩」って何? 赤ちゃんにも安心なの?

炭酸塩とは、日常使いの洗濯用粉石鹸によく配合されるアルカリ助剤のことです。助剤というのは文字通り、石鹸の働きを助けるものです。

炭酸塩は危険物ではありませんし、毒性もありません。炭酸塩入りの石鹸は洗浄力が強く、食べこぼしや吐き戻しで汚れることの多い赤ちゃんの衣類洗いにはぴったりです。肌がきわめて敏感で、ほんの少しの炭酸塩でも気になる人が家族にいるという場合は、すすぎの最後に酢やクエン酸を入れてアルカリを中和すれば良いでしょう。

炭酸塩入りの石鹸は脱脂力が強いので身体洗いには向きません。手洗い洗濯でも手が荒れることがあるので、肌の敏感な人はゴム手袋をした方がよいでしょう。

石鹸の泡立ちをサポートする炭酸塩

なぜアルカリ助剤が必要なの?

石鹸を水に溶かすと弱アルカリ性になります。その中に汚れ物を入れるわけですが、衣類の汚れは酸性のものが多く、その酸でアルカリが中和されると石鹸は洗浄力を失ってしまいます。炭酸塩はそれを防いでくれるのです。

炭酸塩を水に溶かすと石鹸と同様アルカリ性になるのですが、石鹸と違って炭酸塩のアルカリの強さは多少の酸では影響を受けません。これをアルカリ緩衝作用といいます。このサポートがあるからアルカリ助剤入りの石鹸は洗浄力を無駄にせずにしっかり働けるわけです。そのうえ炭酸塩そのものにもある程度の洗浄力があるので、石鹸を節約できるというメリットもあります。

炭酸塩は温泉のお湯やある種の鉱石などに含まれている身近な物質です。昔の人もその有用性に気づいていたようで、古くから綿布の洗濯に使われてきました。食品分野では中華麺やこんにゃくの製造にも使われます。大量に飲み込むなど、極端なことをしない限りは人体に害を与える恐れもありません。

※ここでいう「炭酸塩」の化学名は「炭酸ナトリウム」といいます。「炭酸ソーダ」という別名もあります。本来、炭酸塩とは炭酸イオン(CO32-)を含む化合物の総称で、ひとつの物質を表す言葉ではありません。ですが、石鹸の世界では炭酸ソーダのことを炭酸塩と古くから呼び習わしてきたので、現在でもこのように表示されていることが多いようです。

2009年11月11日改訂

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石鹸助剤として使われるアルカリ剤