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国内で牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)が発生したことを受けて、厚生労働省は、化粧品・医薬品に牛の特定部位を使うことを禁止しましたが、石けんの原料である牛脂は禁止部位ではなく、安全とされている部位です。
BSE(狂牛病)の病原体はプリオンとよばれるたんぱく質であって、石けんの原料となる脂質ではありません。プリオンには正常型と異常型がありますが、病原体となるのは異常プリオンです。異常プリオンはアルカリには弱く不活性化されるという特徴があります。
石けん原料の牛脂は、まず牛脂の段階でWHOの基準を上回る厳しい条件で精製され、たんぱく質は除去されます。
WHOの牛脂精製条件
1. 適当な条件でのオートクレーブ(194℃〜138℃で18分間の蒸気滅菌および132℃で1時間の高圧蒸気滅菌)
2. 水酸化ナトリウムによる処理(1規定で20℃1時間)
3. 沈殿、超遠心または吸着による蛋白除去
さらに強アルカリの水酸化ナトリウムでけん化されるので、万一異常プリオンが混入したとしても、完全に不活性化されます。弊社取扱いの牛脂原料石けんの場合、けん化の条件は、EU化粧品科学委員会による指令(EU化粧品指令)のプリオン失活条件を上回っています。
EU化粧品指令のプリオン失活条件
1. 200℃、40気圧、20分間のエステル交換または加水分解(グリセロール、脂肪酸、エステル)
2.水酸化ナトリウム(12mol/l)によるけん化(グリセロール、石鹸)(バッチ式:95℃、3時間。連続式:140℃、2気圧、8分)
このようなことから、牛脂を原料とする石けんに異常プリオンが含まれることはないと考えられます。石けんは食品や服用する医薬品と違って体内に入れるものではありません。洗い流す前提で使用するものですから、特に心配はないでしょう。報道だけでなくネット上にも様々な情報が流れていますが、闇雲に怖がることなく冷静に判断したいものです。
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