以下に挙げる石鹸の特徴をよく理解しておくと巧くゆき易いでしょう。
- 汚れと反応すると洗浄力を失う。
- 十分な泡がある=十分な洗浄力がある。
- 水で薄まると汚れを手放す。
酷い汚れは拭き取っておく
一旦汚れと反応した石鹸分は、洗浄力を失い泡が消えます。汚れが多いと石鹸も水も沢山必要になります。
食器に残った汚れはスクレイパーや使い捨て布などで予め拭っておきましょう。汚れが多い時はおがくずを利用するのも効果的です。
石鹸や水の節約になり、排水の汚れも抑えられます。これは合成洗剤で洗う時も同様です。
充分に溶かし、泡立てる
スポンジの場合
洗っている間はスポンジに十分な泡を保ちます。
泡そのものが大事なのではありません。十分に泡立つ量を使い、十分に泡立つ程に溶かし馴染ませる事で石鹸の「洗浄力を保つ」のが大事なのです。
最初の内は泡の立ちやすい目の粗いスポンジが使い易いでしょう。泡が弱々しくなってきたら石鹸を追加します。
洗っている内にスポンジが激しく汚れたら
スポンジを水でよく濯ぎます。濯いだ後のスポンジがベタ付いたら、石鹸を付けてスポンジを洗いましょう。その後水で石鹸を洗い流し、石鹸を付け直して洗い物を続けます。
アクリルたわしの場合
アクリルたわしではスポンジほど派手に泡は立ちません。石鹸を付けた後によく擦り合わせたり揉んだりしてアクリルたわしと馴染ませ、洗浄力を発揮しやすい状態にして洗いましょう。
濯ぐ時の注意点
濯ぎ待ちの食器に中途半端に水がかからないように注意します。水がかかって石鹸が薄まると、石鹸は掴まえていた汚れを手放し、汚れが皿に再付着します。
石鹸で洗った食器は水がかからないようにシンクの隅に寄せておき、一枚ずつ流水で濯ぎます。
※参考→「石鹸で洗った食器を「ためすすぎ」してはいけないのはなぜ?」
お助けアイテム
アルカリ剤入り石鹸
アルカリ剤が石鹸の洗浄力を補助。アルカリ剤が入っていない石鹸より油汚れをよく落とします。
重曹や石鹸クレンザー
物理的に汚れを擦り落とす効果があります。傷が付き易い素材には使わないで下さい。
アルカリスプレー
石鹸で洗う前の食器に吹きかけると、油を乳化して洗い流し易い状態にします。セスキ炭酸ソーダ等で簡単に作れます。