洗顔石鹸の選び方

石鹸選びのカギ「洗濯洗浄性」

自分の肌タイプにぴったりの洗顔石鹸を探したい。

こんな時には石鹸の「選択洗浄性」を知っておくと便利です。選択洗浄性とは、ある物質はよく洗い流すが、ある物質は洗い流さずに残すという、洗浄剤の性質のことです。

普通肌・脂性肌・乾燥性脂性肌に向いた石鹸

牛脂やパーム油主体の石鹸がお勧めです。

お勧めの理由その1:スクワレンをよく落とす

牛脂やパーム油はステアリン酸やパルミチン酸という脂肪酸を多く含みます。

これらの脂肪酸から作った石鹸は皮脂の主成分であるスクワレンを洗うのが得意。皮脂分泌が順調な普通肌・脂性肌・乾燥性脂性肌の方にぴったりです。

お勧めの理由その2:コレステロールを余り落とさない

ステアリン酸やパルミチン酸の多い石鹸にはもうひとつメリットがあります。それは、コレステロールを洗うのが少し苦手だということ。

汚れを落とさない事がメリットになるとは、意外に聞こえるかも知れません。

実は、コレステロールは細胞間脂質というものの主成分。細胞間脂質は角質層のすき間を埋めて天然保湿成分(NMF)がお肌から逃げ出さないよう守る物質なのです。よって、できるだけ洗い流さない方がよいのです。

牛脂やパーム油100%の石鹸はある?

牛脂やパーム油100%の石鹸はあまり出回っていません。牛脂やパーム油の石鹸は洗顔に適した水温(30℃くらい)では溶けにくいという欠点があるのです。

そのため、通常はより低温で溶けるヤシ油やパーム核油の石鹸を全体の2~3割混ぜて使い易くします。いわゆる「昔ながらの石鹸」にもこの配合比率のものがたくさんあります。

乾燥肌に向いた石鹸

オレイン酸主体の石鹸がお勧めです。

お勧めの理由:スクワレンを余り落とさない

オレイン酸は、オリーブ油や米ぬか油などに多く含まれています。オレイン酸主体の石鹸は皮脂の成分であるスクワレンを洗う力が弱めです。

その為、沢山出た皮脂をさっぱり洗いたい時には少し物足りません。しかし少ない皮脂を大事にしなければならない乾燥肌を洗うには適しています。

少し注意したい事

オレイン酸の石鹸は皮脂を洗うのは苦手ですが、細胞間脂質の主成分コレステロールは比較的よく落とします。

いくら「洗浄力が穏やか」なオリーブ油の石鹸でも、何度も洗えば皮脂がほとんど落ちる事もあります。すると、角質層内にある細胞間脂質(コレステロールが原料)が洗い流されるかも知れません。

比較的速く補充が効く皮脂と違い、失われた細胞間脂質が元通りになるには数週間かかります。洗いすぎにはくれぐれも注意しましょう。

石鹸以外の選択肢も

皮脂の分泌が少ない人は、「クレイ」「粘土」や「ぬか袋」など、石鹸よりも洗う力がマイルドな洗浄剤も取り入れてみて下さい。また、ぬるま湯だけで洗うなどの方法を試すのもよいでしょう。

2021年8月改訂(2009年11月初出)

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