● 石けんの表示の見方(2)身体用
人間の体を洗うための洗浄剤である、シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ、お風呂で使う化粧石けん、歯磨き剤などは薬事法という法律で規制されていて、厚生労働省が管轄しています。
これらのものについては、以前は全ての成分を表示する義務はなく、 アレルギーなどの皮膚障害を起こすおそれのある102種類(香料を含めて103種類)の成分(表示指定成分と呼ばれていました)だけを表示することがメーカーに義務づけられていましたが、
薬事法の改正により、2001年4月以後、全ての成分の表示が義務付けられました。 (ただし、医薬部外品は全成分表示の対象になっていません。)
−Note−
ただし、2001年3月までに既に発売されていたことのある製品については、 2002年9月末までは全成分表示についての猶予期間が設けられます。
ですから、2001年4月からしばらくの期間、店頭には、 全成分表示の製品と従来の表示指定成分のみが表示された製品が並ぶことになります。 また、猶予期間中に、全成分表示のない製品については、
メーカーは何らかの方法で配合成分についての情報提供をしなければならないことになっています。
情報提供方法はメーカーによって異なりますが、
- 店頭に商品の全成分が記載されたリーフレット等を設置するなどして、商品購入時に確認できるようにする、
- ホームページで全成分を確認できるようにする、
- 商品の成分に関する問い合わせに対して回答する、
などの方法がとられています。
浴用の固形石けん(化粧石けん)には、石けん素地だけからできている純石けんもあれば、 さまざまな添加物の含まれているものもあります。
添加物も、ハーブエキスやビタミンEのように問題のほとんどないものから、エデト酸塩(金属封鎖剤)やジブチルヒドロキシトルエン(変質防止剤)のように、皮膚トラブルの原因になったり安全性に疑問の持たれているものまで、さまざまです。
JISマークのついているものは、純石けん分93%以上なので石けんといえますが、見た目は石けんのようでも、 合成界面活性剤が主成分で、石けんとはいえないものもあります。
石けん素地(化粧石けんの場合、家庭用品と違って、「脂肪酸ナトリウム」ではなく「石ケン素地」と表示されます)以外の成分をなるべく含まないものを選ぶと安心です。
−Note−
合成界面活性剤を使った固形の身体用洗浄剤は、日本でも最近増えてきましたが、 アメリカでは以前から多く用いられています。 合成界面活性剤だけを洗浄成分にしたものはsyndet
bar(合成化粧石けん)、 石けんと合成界面活性剤を組み合わせたものはcombination bar またはcombo bar(複合化粧石けん)
と呼ばれています。 使用されている界面活性剤は、アシルイセチオン酸塩、N-アシル-L-グルタミン酸塩、トリエタノールアミン塩、N-アシルメチルタウリン塩などです。
家庭用品と違って、石けんか合成洗剤かという区別はありません。 成分を確かめて、安心できるものを選びましょう。
成分について良く分からない場合は、信頼できる石けんメーカーの製品を選べば間違いないでしょう。
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