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目次
基礎知識編  石けんの見分け方
基礎知識編

● 石けんの表示の見方(1)洗濯・台所・掃除用

石けんと合成洗剤は、見た目や用途だけでは区別できません。 それでは、石けんをお店で買うには どこを見て選べばいいのでしょうか?

家庭で使う洗浄剤の中には、顔やボディや髪の毛など、人間の体を洗うためのものと、 それ以外のものを洗うためのもの、例えば食器洗いや洗濯や掃除用のものがあります。 人間の体を洗うための洗浄剤は薬事法という法律で規制されていて、厚生労働省が管轄しています。 それ以外のものを洗うためのものは家庭用品品質表示法という法律で表示方法が決められていて、経済産業省が管轄しています。

まずは、洗濯用と食器洗い用の石けんの容器の裏のほうに書いてある表示を見てみましょう。

■ 洗濯用の粉石けんについている表示の例
家庭用品品質表示法に基づく表示
品 名 洗濯用石けん
用 途 綿・麻・レーヨン・合成繊維用
液 性 弱アルカリ性
成 分 純石けん分(70%)脂肪酸ナトリウム 炭酸塩
正味量 1.75kg
標準使用量 水30Lに対して35g
スプーン一杯(30Lの線まで)

■ 台所用の液体石けんについている表示の例
家庭用品品質表示法に基づく表示
品 名 台所用石けん
用 途 食器・調理器具用
液 性 弱アルカリ性
成 分 純石けん分(23%)脂肪酸カリウム
正味量 450mL
標準使用量 水1Lに対して4mL
(料理用小さじ1杯は約5mL)

この中で、石けんを選ぶときに注目したいのは「品名」「成分」です。
「品名」のところには、洗濯用石けん、台所用石けんと書かれていますね。 これは、洗浄成分は全て石けんである、ということを表しています。

洗濯用、台所用とも、石けんのほかに複合石けん合成洗剤という品名もあります。 ○○用複合石けんは洗浄成分の一部が合成界面活性剤のもの、 ○○用合成洗剤は洗浄成分のほとんどが合成界面活性剤のもの、 と覚えておくと良いでしょう。詳しい区分は、次の通りです。

品 名 界面活性剤のうち
純石けん分の割合
石けん以外の
界面活性剤の割合


石けん 100% 0%
複合石けん 70%以上100%未満 30%未満
合成洗剤 70%未満 30%以上


石けん 100% 0%
複合石けん 60%以上100%未満 40%未満
合成洗剤 60%未満 40%以上
※「純石けん分」には脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムだけが含まれます。

次に、「成分」のところを見てみましょう。 純石けん分、と書いてあります。脂肪酸ナトリウムとか脂肪酸カリウムとあるのは、純石けん分の詳しい説明です。 純石けん分以外のものは、ここでは「炭酸塩」というのが書いてあります。 純石けん分以外に含まれているものが「炭酸塩」か「ケイ酸塩」であれば、石けんの働きを助ける成分で、 安心して使えるものですし、特に、ふだん着洗い用の洗濯用石けんには、ぜひとも必要なものです。
それ以外のものが書かれていたら、注意が必要です。安心な成分かもしれないし、そうではないかもしれません。 どんなものだか分からないときは、詳しい人に尋ねたほうがいいかもしれません。

「成分」のところの、界面活性剤以外の助剤、添加剤の表示方法は、次のように決められています。

◆含有率にかかわらず表示されるもの
蛍光増白剤、酵素、漂白剤
◆含有率10%以上のもの
物質名で表示(例:炭酸塩、ケイ酸塩、など)
◆含有率1%以上10%未満のもの
機能名で表示(例:水軟化剤、再汚染防止剤、など)。
ただし、リン酸塩だけは物質名で表示される。
◆含有率1%未満のもの
表示されない(例:エデト酸塩、香料、色素など)

薬事法で規制される浴用石けんなどと違って、エデト酸塩や香料などが配合されていても表示されないので、注意が必要です。

掃除用の石けんの場合も、注目するのは「品名」と「成分」です。洗濯用、台所用と同じように、 品名が「○○用石けん(掃除用の場合は「浴室用」「トイレ用」「住居用」のように、用途別の品名がついています)となっていて、成分のうち「純石けん分」以外のものが「炭酸塩」「ケイ酸塩」であれば、 まずは安心、そうでなければ詳しい人に尋ねたほうがいいでしょう。

−Note−
○○用石けん複合石けん合成洗剤の他に、○○用洗浄剤という品名もあります。 これは、界面活性剤ではなくて酸やアルカリの働きで汚れを落とすものです。これの成分の見方は少し難しいので、 詳しい人に尋ねてみると良いでしょう。

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