いいえ、違います。石鹸は油脂とアルカリを原料として、人間が作り出したものです。 ...
いいえ、違います。石鹸は油脂とアルカリを原料として、人間が作り出したものです。
ただ、石鹸はいわゆる「合成界面活性剤」ともかなり違っています。人と共存してきた歴史が長い、製造方法がシンプル、酸と出合ったり薄まったりすると界面活性をすぐに失ってしまう性質、これらは合成界面活性剤にはない特長です。
初めての石鹸は、羊を焼いたときに肉からしたたり落ちた脂と熱々の木灰(アルカリ)が反応してできたと言われています。このときの石鹸はかなり原始的なものですが、しかし現在私たちが使っている石鹸と本質的には変わりません。
「たき火」と「焼き肉」程度のことで簡単にできてしまうことからも分かるように、石鹸は数ある人工物の中でもかなり自然に近いものであると考えられます。高温・高圧をかけ、さまざまな化学技術を駆使してようやくできあがる合成洗剤とは、だいぶ様子が違うのです。
2010年7月改訂