「生理用品」と表示されない布ナプキン
布ナプキンは生理の時に使う為の製品です。
しかしそのパッケージや販売ページに「生理用ナプキン」「生理用品」と書かれる事は滅多にありません。何故でしょう。
生理用ナプキンは医薬部外品
日本では、生理用ナプキンは「生理処理用品」という医薬部外品として取り扱うことが薬機法(旧:薬事法)という法律で決まっています(1961年~)。
つまり、日本で「生理用ナプキン」を製造販売するためには医薬部外品の認可を受ける必要があるのです。
医薬部外品の認可を受ける為には、薬機法に基づく厳しい基準を満たさなければなりません。それは商品の品質、製造する場所の構造設備、製造管理、品質管理など広範囲に及びます。
その基準は使い捨ての紙ナプキンを想定して定められている為、布ナプキンで合格するのは非常に難しくなります。
布ナプキンは「雑貨」
布ナプキンの殆どが「医薬部外品の生理用ナプキン」として販売されないのは上記のような事情があるためです。現状では下着やタオル類と同じ「雑貨扱い」の商品として主に販売されています。
2020年12月(2013年3月初出)