お店には、石鹸なのかどうかよく分からない品物がいっぱい。ここでは、できるだけ具体的に例を挙げて「石鹸の見分け方」をご説明します。
すべての製品において、買う前に「品質表示」を確認するのが、見分けるための第一歩。表示をみて、本物の「石鹸」を探してみましょう。
目次
洗濯用石鹸の場合
「品質表示」を探す
まず、パッケージのどこかにある品質表示を探しましょう。そこに「石鹸」または「石けん」の文字はありましたか?
文字が小さくて見つけにくいかもしれませんが、よく見て探してみましょう。「品名」のところに「洗濯用石鹸」と書いてあるものを選べばOKです。
ご注意
「洗濯用複合石けん」と書いてあるのは、石鹸と合成界面活性剤(合成洗剤に使われる、汚れを落とす成分)を組み合わせた製品です。「合成洗剤は使いたくない」と思っているなら、これは選ばないでね。複合石けんについて詳しくは「石鹸の表示の見方(1)洗濯・台所・掃除用」をご覧ください。
台所用石鹸の場合
「品名」を探す
パッケージのどこかに小さな字で書いてある品質表示を探しましょう。「品名」のところに「台所用石鹸」と書いてあるものを選べばOK。
ご注意
「台所用複合石けん」と書いてあるのは、石鹸と合成界面活性剤(合成洗剤に使われる、汚れを落とす成分)を組み合わせた製品です。「合成洗剤は使いたくない」と思っているなら、これは選ばないでね。複合石けんについて詳しくは「石鹸の表示の見方(1)洗濯・台所・掃除用」をご覧ください。
浴用石鹸、ボディソープ、シャンプーの場合
「成分表示」を探す
身体に使うものは、品質表示でなく成分表示にヒントがあります。パッケージのどこかに小さな字で書いてある成分表示を探しましょう。
表記方法はいろいろ
成分の中で、石鹸を意味する言葉にはいろいろあります。一番分かり易いのは、以下の表示です。
- 石けん素地
- カリ石けん素地
この2つのどちらかが成分表示にあるかどうかを、まず確認します。また、以下の言葉も石鹸を表します。
物質名として表示
- オレイン酸Na
- ラウリン酸K
- ヤシ脂肪酸K
石鹸の物質名である「脂肪酸名+Na(ナトリウム)」「脂肪酸+K(カリウム)」を用いて石鹸を表している。
原料名を表示
- 「ラウリン酸、ミリスチン酸、水酸化Na」
- 「パーム核脂肪酸、水酸化K」
石鹸の原料である「脂肪酸名」と、脂肪酸を鹸化するためのアルカリ剤「水酸化Na(ナトリウム)」又は「K(カリウム)」を記載する事で石鹸である事を表示。
何が書いてあるのか分からないときは?
まずは調べる
石鹸を意味する言葉以外に、よく分からないカタカナやアルファベットの成分が書いてあったら、要注意。まずは、詳しい人に聞いたり、本やインターネットで調べたりしてみましょう。
不安なら、買うのを止める
調べてみてもよく分からないこともあります。全く情報が出てこなかったり、あるいは、出てきたとしてもその情報の信頼性が高いようには見えなかったり。
そんなときは、その商品を買うのはひとまずやめておくのが無難です。興味を持っていれば、そのうち「あ、これのことだ!」と分かる時がくるはず。そのときに改めて使うかどうか決めることもできます。