「石鹸」って何?

石鹸と洗剤は違うの?

「石鹸を使ったほうが環境に優しい」ということは、よくいわれます。

でも、何と比べて? 石鹸って、洗剤とは違うのでしょうか? もし違うとしたら、どこが違うのでしょう。

「石鹸は身体を洗うもので、洗剤はお皿を洗ったり、洗濯に使ったりするもの?」
「固形のものが石鹸で、液体や粉のものは洗剤?」

…実はどちらもハズレなんです。

石鹸も、洗剤のひとつ。「洗剤」とは、汚れを落とすものの総称です。

では、石鹸ではない「洗剤」で、わたしたちの生活に浸透し、「洗剤」というとまず頭に思い浮かぶものって…?

それが「合成洗剤」です。多くは「台所用洗剤」「洗濯洗剤」「掃除用洗剤」という名前で、ドラッグストアやスーパーなど、身近なお店で販売されているもの。

まずここでは、石鹸と合成洗剤という2つの「洗剤」の違いをご説明します。

石鹸と合成洗剤の違いとは?

石鹸は、洗浄成分が「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」

石鹸とは、汚れを落とす成分が石鹸(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)のものです。

「石鹸(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)」は、天然の油脂とアルカリというシンプルな成分で作られた洗剤で、およそ5千年ともいわれる長い歴史があります。

石鹸以外は、合成洗剤

合成洗剤とは、汚れを落とす成分が「石鹸」以外のものです。

合成洗剤は、汚れを落とす成分が石鹸よりもずっと複雑な構造をしています。その歴史は第一次世界大戦の頃に始まりました。

合成洗剤の汚れを落とす成分にはいくつかの種類があり、また新しいものが開発されるとそれに入れ替わっていきます。

石鹸と合成洗剤を見分ける鍵は、パッケージにあり!

液体や固体といった形状で見分けることのできない、石鹸と合成洗剤。この2つを店頭で見分けるには、どうすればよいのでしょう。

「品名」欄を見る

違いは、パッケージをよくよく見ると分かります。石鹸なら、台所用でも洗濯用でも、パッケージのどこかに以下のような品名が書いてあるはず。

品名:台所用石鹸
品名:洗濯用石けん

「石鹸」「石けん」という名前が書いてあるものが石鹸。それ以外の名前が書いてあったら、それは合成洗剤か、そのほかの洗浄剤(重曹、炭酸ソーダ、セスキ炭酸ソーダやクエン酸など)ということになります。

品名は「商品名」とは違って表記が目立ちません。パッケージの側面や裏側に小さく書かれていることが多いのでしっかり探してくださいね。

「石鹸」のパッケージ品名欄の一例

「複合石鹸」と書かれていたら?

「複合石鹸(石けん)」とは、石鹸分と合成界面活性剤の成分両方を使った洗剤です。

合成界面活性剤を含む製品ではなく「石鹸」が欲しい場合には、選ばない方が良いと言えます。慣れないと分かりづらいので注意しましょう。

2022年4月改訂

石けん百貨取扱い商品

いろいろな石鹸

洗濯用粉石鹸

お掃除用石鹸

洗面・バスグッズ

石けん百貨
石けん百貨通販サイト