掃除用洗剤は、毎日20本のタバコと同じくらい肺にとって良くないと科学者が警告
Cleaning products as bad for lungs as smoking 20 cigarettes a day, scientists warn(英インディペンデント紙 2018年2月16日)
記事要約
掃除用洗剤を継続的に使うことは、毎日タバコ一箱を空けるのと同じくらいの悪影響を肺に与えるという新たな調査結果が出た。
これは、ベルゲン大学のセシル・スヴァネス(Cecile Svanes)教授が6,000人以上を20年間にわたって調査した結果である。
住居クリーニング業に携わる女性、あるいは定期的に掃除用洗剤で自宅を掃除する女性の肺機能は、1日20本の喫煙を10~20年続けた場合と同じくらい低下している。
試験方法は、被験者が限界まで吐き出した息の量と、本人に予め尋ねておいた「どのくらい掃除を行っているか」に対する答とを比較するというもの。
その結果、掃除と関わりの深い女性被験者ほど吐き出せる息の量は少ないことが分かった。
なお、男性被験者については掃除と関わりが浅かった等の理由により因果関係は見いだせなかった。
◆論文掲載サイト:American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine
Cleaning at Home and at Work in Relation to Lung Function Decline and Airway Obstruction2018年3月初出