ニセ科学と石けんの諸問題 -洗浄の科学とシャボン玉石けん-

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EM石けんの販売(2004年5月開始)

「自然流せっけん読本」より

『「おたくの石けんは、なにも添加していないから製造がかんたんで、安くできるでしょう」といわれる人がいる。これには閉口する。』
「いや、なにも使わないのが一番むつかしいのですよ」
「どうして?」
「だってごまかしがきかないでしょう。…後略」

―中略―

中国の古典「韓非子」にこんな話がある。
「絵をかくには何がもっともむつかしいか」
「犬や馬です」
「ではなにがやさしいか」
「化け物です。みんなが知っているものは、いい加減に描けないが、一方、化け物は誰も見た者がいないのでやさしいのです」

森田光徳著「環境浄化石けん」サンマーク出版 より

「このEMせっけんは、使う人の健康を守るだけでなく、排水となって流されると水中の生態系を蘇らせ、環境を浄化することのできる画期的な石けん、世紀の発明といっても過言ではないすばらしい石けんなのです。」

洗濯用石けんの助剤として欠かすことのできない炭酸塩を否定する一方で、酸性物質のEM菌をアルカリ性の石けんに混ぜてpHを下げ洗浄力を低下させる。これは洗浄の科学の否定であり、石けんの無駄使いを推奨する怪しからぬ態度です。

ひと頃ブームになっていたEM菌ですが、EM菌というスーパー微生物がいるわけではなく、乳酸菌を主とした人間に都合のよい微生物群のことを便宜的にそう称しているだけです。その効用を派手に謳う個人や団体は存在しますが、土壌肥料学会や農業の現場などはその効果について今のところ非常に疑わしいとの見解を示しています。環境に良いのか悪いのかそれすら評価の定まっていない――まさに「誰も見たことがない化け物」状態です。

しかし決定的なことがひとつあります。石けん製造の過程は生物が投げ込まれて無事でいられるほど穏やかなものではなく、石けん完成時には添加されたEM菌は全滅しています。石けんの洗浄力を上げる(らしい)EM菌の「酵素」も極端な熱やアルカリに耐えられず失活しています。それでも全滅までのわずかな間にEM菌が生産した素晴らしい何かが石けんに残っているというなら、その「何か」をきちんと表示してから販売しなければなりません。

EM石けんの表示に関して公正取引委員会より景品表示法違反の注意が

2005年9月、兵庫県と大阪府下の15消費者団体で組織している安全食品連絡会(山中純枝会長)が「EMせっけんは洗浄力をアップする」「排水となって流されると水環境を浄化する」との文言を商品に表示しているのは問題である、と兵庫県に申し入れました。

その結果、シャボン玉石けんは公正取引委員会から、「景品表示法 第4条 違反行為の未然防止」に基づく注意を受け、現在、該当の文言は商品に表示できなくなっています。自信作の「環境浄化石けん」に公的機関から待ったをかけられたシャボン玉石けんは、今度どのように対応していくのでしょうか。

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