ニセ科学と石けんの諸問題 -「家庭用」軟水器の諸問題-

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おわりに ―情報の量と質―

科学的根拠に乏しい物事に一見科学っぽい衣を着せて人を騙すのがニセ科学です。日本には必要のない商品を売り込むため非常に偏った、あるいは誤った情報で消費者の目を眩ましている現状を見る限り、家庭用軟水器とその業者もニセ科学の域に片足を突っ込んでいると言わざるを得ません。

「三人市虎をなす(さんにんしこをなす)」という中国の諺をご存じでしょうか。街の市場に虎が出たと聞かされたらどうするかと問われた国王。「1人なら疑うが、3人同様に言うなら信じる」と答えてしまい、臣下から「そもそも市場に虎など、明らかにあり得ぬ事。それを大勢が言うから信じるなど論外である」と諭された。このことから、どんな馬鹿げたことでも大勢が言うと本当のように聞こえるので気を付けよという戒めを含んだ故事成語です。

冒頭でも述べたように、インターネットなど情報媒体の発達によって私たちは昔よりもずっと多くのものを見聞きできるようになりました。しかしそれは根拠が曖昧な噂話や、悪徳商法に騙される危険が激増したということでもあるのです。それらのニセ物たちは常に分かり易く怪しげな風体をしてはいません。時には権威ある存在を巧妙に装って私たちの前に現れることもあります。しかし、どれだけ大勢が言おうと、どのような伝えられ方をしようと、嘘は嘘。数に惑わされて市場に虎を信じた王様ではなく、真実は何かをしっかりと見極めて権力者を諫めた臣下のように、私たちはありたいものです。

(2007年12月28日改訂)

お断り

当サイトは家庭用軟水器の役割を全く否定しているわけではありません。軟水国である日本にもごく一部には硬度が非常に高い地域が存在し、そのような地域の方々の不便には家庭用軟水器が有効に働くからです。当文書が問題とするのは明らかな誤情報を元に消費者の不安をあおり、また健康上の悩みに付け込んで利益を得ようとする業者やその商法についてであり、家庭用軟水器を節度を持って正しく使用されている方々を批判する意図は全くないことをご理解ください。

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