トップページ >>> 「家庭用」軟水器の諸問題 >>> はじめに
現在、インターネットで「軟水器」と検索すると数え切れないほどの販売サイトが表示され、そこには以下のように様々な能書きが並んでいます。
『 1でも硬度があれば硬水。あなたの家の水は大丈夫? 』
『 硬度成分を取り除いてお肌すべすべ 』
『 海外では硬度ゼロ水が当たり前 』
『 軟水器の効用は学会でも発表された 』
日本は硬度成分があまり問題にならない軟水国であるため、硬度や硬水・軟水などについて正しく知る人があまり多くありません。そのため、家庭用の軟水器に関しても、明らかな間違い、あるいは売る側が都合良くトリミングを施した「科学的情報」が野放しになっているのが現状です。
最近ではそれを信じた一般人がブログや口コミなどで受け売りして誤情報の再生産に悪意なく手を貸すケースも目立ち始め、マスコミが軟水器業者の言い分を鵜呑みにして時折行う無分別な報道(*1)や、家事に疎い一部の学者たちの舌足らずな発言もそれに拍車をかけています。
このままでは、ただでさえ低いと言われる日本人の科学リテラシー(*2)は更に下がり、ニセ科学を一層はびこらせることにもなりかねません。ここで軟水器に関する誤りを正すと共に、水の性質や硬度とは何かなどについて改めてじっくり考えてみたいと思います。
軟水器業者の宣伝文句を無批判的に報道し、放送の最後に30数万円の「家庭用」軟水器を紹介。使用上の注意事項などには一切触れず。
2006年 11月1日(水)放送 『利用広がる“軟水”』
「家庭用軟水器も人気」と三浦工業や大和ハウス、日立エレクトリックシステムなどの宣伝を記事にそのまま掲載。「飲む水から使う水まで、選ぶ時代」と結論付けた。
第19回アレルギー学会春季臨時大会での研究発表のひとつとして、三浦工業三浦研究所の「高純度軟化水のアトピー性皮膚炎改善効果 皮膚保湿効果の検証」との報告を「軟水で洗浄 有用の可能性」として掲載。
科学の常識を運用する力。日本人(大人)の科学技術への理解度は日欧米17ヶ国中13位(2001年の文科省科学技術政策研究所調べ)
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