ニセ科学と石けんの諸問題 -重曹の科学と重曹電解水について-

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電解水/電解水生成器の価格について

炭酸ソーダは1kgで約500円。掃除用に調整するなら水1Lに5gも溶かせば充分なので、価格は1L/3円弱です。一方、電解水の市価は1L/1,000円くらい。また、電解水製造には時間コストもかかります。

アルカリ剤の粉を1Lの水に溶かす作業は一瞬で終わりますが、電気分解で1Lの電解水を得るためには1時間以上かかるとのこと。当然その分の電気代もかかります。

電解水の大きなセールスポイントに「環境に優しい」というのがありますが、実は水溶液は輸送の面から言うと非常に無駄の多い形態です。有効成分はほんの少しで大部分がただの水を運んでいるのと同じことだからです。重たくて嵩張るものを運べば輸送に伴い排出される二酸化炭素やその他有害物質の量も跳ね上がります。

「環境によい」と言いながら、その実は電気代を使って運送コストのかかる形に加工して排気ガスをまき散らしながら異様な高値を付けて消費者に届ける。これが電解水を売るということです。

しかし電解水もさることながら、もっと問題なのが電解水生成器の販売です。訪問販売の被害体験談などによると、サービスと称して値引きした電解水をエサに面会を取り付け、玄関先で何時間も粘って一台30数万円する生成器を購入させるというのが典型的な手口のようです。

30万円あれば炭酸ソーダが600kg買えます。洗濯用なら60Lの水に30g使って毎日洗濯しても54年間以上使える計算です。

そして繰り返しますが、この生成器でできるのは炭酸ソーダの水溶液より洗浄力の弱いごく普通のアルカリ溶液です。

電解水にある程度の洗浄力があるのは事実です。セスキ炭酸ソーダ水溶液や炭酸ソーダ水溶液とほぼ同じものなので、当然でしょう。しかし、すでに手頃で便利な各種アルカリ剤が存在するのに、あえて最もpHの低い重曹を何時間もかけて分解しなければならない30数万円の機械がなぜ必要なのでしょうか。

また、そのような機械がエコロジカルな商品だと言えるでしょうか。むしろ、環境や家計に無駄な負担をかけるばかりの無意味極まりない商品ではないでしょうか。

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