アルカリ洗濯のメカニズム(2) タンパク質汚れの除去
衣服につく汚れには、タンパク質汚れもあります。タンパク質汚れには卵、牛乳など食品からの汚れや、血液、垢などの人体からの汚れがあり、これらタンパク質汚れは全汚れ量の4分の1を占めています。このようなタンパク質はアルカリ性で溶けやすいため、アルカリ性の洗浄液にはタンパク質汚れを落とすはたらきがあります。

図:卵白アルブミン(タンパク質汚れ)の洗浄に対する界面活性剤およびアルカリの影響
中西、塩田、1982 (中西他「被服整理学」より)
水溶性タンパク質汚れは水だけでも半分程度除去されるが、炭酸塩を加えてpH10にして洗浄すると洗浄率が向上する。石けんはそれ自身アルカリ性なので、中性のLAS、ノニオン界面活性剤とくらべてタンパク質汚れの洗浄効果が高い。
このように、アルカリ性の洗浄液には、皮脂汚れやタンパク質汚れを落とすはたらきがあるので、昔から人々は経験的にアルカリ性の洗浄液を用いて洗濯を行ってきたのです。(灰汁、天然ソーダ、アンモニア、消石灰など)。
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