|
石けんの原料油脂には、動植物油脂が使われます。
牛脂やパーム油の石けんに含まれる脂肪酸のうち、半分近くはステアリン酸、パルミチン酸で占められていますが、これらの脂肪酸で作られた石けんは、高温でなければ溶けません。そのため、冷水で使うと、高温にならなければ溶けない成分が無駄になってしまいます。
また、パーム油は植物油脂なので、パーム油の石けんは動物油脂の石けんより冷水に溶けやすいと誤解されやすいのですが、脂肪酸組成から見ると動物油脂に近く、冷水には溶けにくく高温で洗浄力を発揮します。(→主な油脂の脂肪酸組成)
これらの石けんは50〜60℃の温度で使用すれば、抜群の洗浄力を発揮します。ひどい汚れを高温で洗う場合や煮洗いに最適の石けんといえます。逆に冷水で使った場合、使用した石けんの半分近くの成分が活かされないことになります。これは、石けんの使いすぎにもつながり、おすすめできません。(→達人洗濯講座・石けんを使いこなすために)
皮脂の汚れとは、人肌程度の温度がないと落ちにくいものです。たとえ米ぬかや廃食油、ヤシ油などの低温でも溶けやすい石けんであっても、20℃以下の水温では溶けにくく、汚れ落ちもあまり良くありません。夏場は水道水でも20℃以上あるので使いやすいですが、冬場の水道水ではよく溶けないので、お風呂の残り湯を使うなど水温に注意して使いましょう。(→洗い・すすぎは水温に気をつけて)
|