英語ではベーキングソーダと呼ばれる重曹。ベーキングパウダーとどこが違うのかをご説明します。
どら焼きやカルメ焼きなどは、ふくらし粉として生地に重曹を加えます。一方、スポンジケーキなどは、ベーキングパウダーでふくらませます。なぜ、このように使い分けされるのでしょうか?
重曹は、英語ではbaking sodaとも呼ばれています。ベーキングパウダーの主成分は、実はこのベーキングソーダ、重曹なのです。重曹は加熱する、あるいは酸性の液体と混ざると、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と水と二酸化炭素(炭酸ガス)に分解します。この炭酸ガスが、生地をふくらませるのです。ただ、重曹を使うと生地が黄色っぽくなったり独特の苦味が出たりします。そのため、色や味への重曹の影響が少なくなるよう、重曹に酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウムなどの助剤を加えて、少量の重曹で効率よく炭酸ガスが発生するように工夫したものが、ベーキングパウダーです。

色や味の濃いお菓子、あるいはどら焼きや炭酸せんべいのように、重曹の風味が味わいの一つになっているお菓子には重曹を、色の薄いスポンジケーキのようなお菓子にはベーキングパウダーを、と使いわけられているのはこのためです。
重曹に水を加えても炭酸ガスは発生しませんが、ベーキングパウダーは重曹にクエン酸などの酸を混ぜてあるので、水分と混ざるとすぐに炭酸ガスが発生します。ですから、ベーキングパウダーを生地に混ぜ合わせたら、すぐに焼くことが大切です。
石けん百貨取扱いの重曹「パックス重曹 F」は食品添加物の許可を受けているので、ふくらし粉として使うこともできます。
2011年3月(2009年11月初出)