● 気泡(バブル)と泡沫(フォーム)
一口に「泡」と言いますが、日本語で「泡」と呼んでいるものには、実は2種類あります。一つは、液体によって気体が閉じ込められた状態で、「気泡」(bubble、バブル)と呼ばれます。もう一つは、気泡がたくさん集まった状態で、「泡沫」(foam、フォーム)と呼ばれます。コップに注いだビールの中からシュワシュワと湧き上がってくる気泡がバブル、コップの中のビールの表面を蓋のように覆っている泡がフォームです。同じ石けんの泡でも、シャボン玉はバブルの泡、洗顔のときのクリーム状の泡はフォームの泡というわけです。
石けんの泡はなぜ立つのでしょう。一口に「泡立つ」と言いますが、実は、泡が立つためには、
- 泡が発生すること
- 発生した泡が消えにくく安定していること
の2つの条件が必要です。石けんの溶けていない水を、空気と混ざるようにかき混ぜたときは、気泡ができてもすぐに消えてしまいます。石けんの溶けていない水では、気泡(バブル)があるときとないときでは、気泡(バブル)がなくて水面が平らなほうが安定しているので、
安定な状態に落ち着こうとして、気泡(バブル)ができてもすぐに消えてしまうのです。
ところが、石けんのような界面活性作用のある物質が溶けている場合は、気泡(バブル)ができたままでも安定しているので、できた気泡(バブル)はなかなか消えません。
そして、安定した気泡(バブル)がたくさんできると、それが集まって泡沫(フォーム)になるのです。
ですから、石けんでしっかりした泡沫(フォームの泡)を立てるには、泡立ちの2つの条件を満たすことが必要です。つまり、しっかりと空気を含ませて泡を発生させることと、十分な石けんの濃度で泡を安定させることです。
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