花王生活科研のいいのがれ

花王生活科学研究所の資料(国会議員に配っているそうです)の中に「洗剤によるつまみ菜(小松菜など)の発芽試験について」というのがあり、元東京都消費者センター試験室長の増尾清氏が考案された「洗剤によるつまみ菜の発芽試験」を批判しています。

生理的食塩水や、ビール・清涼飲料・紅茶でも発芽が見られないことを強調した上、<種子の発芽・成長と、動物に対する毒性とは関係なく、これらを結び付けることには無理があります。>ときめつけています。天然でビールの雨や、紅茶の川があるでしょうか。養老の滝ではあるまいし・・・・・・。

ビールや、清涼飲料水そのままで実験することのバカらしさは誰が考えもわかることです。

せっけんや合成洗剤は環境に流れ出るから問題になるのです。そして種子の発芽に与える影響は、せっけんと合成洗剤では雲泥の差があるのです。合成洗剤で種子の発芽や植物の成長が阻害されるということは、明らかに環境に大きな影響を与えているのに、またしても動物に対する毒性とは関係ないといいはるのです。魚が死ぬのも人と結びつけるのは無意味だといいますし、この人たちは地球上にヒトだけが生存できると思っているのでしょうか。石油さえあれば、食べ物は化学的に創り出せるという人たちと同じです。石油がなくなれば、原子力から食べ物を創り出そうと言い出すかもしれません。科学が・・・・・・というか人類が、地球を滅ぼす日は遠くなさそうです。

※このコーナーでは、石川貞二さんの文章をそのまま掲載しています。当「石鹸百科」とは異なる見解が含まれていることがあります。